久々の更新です

今日、駅の書店で本を一冊買いました。浅田次郎の「つばさよつばさ」です。JALの機内誌に毎月連載されているエッセイが単行本になっています。
今日はこれに絡んだエピソードです

２０００年前半くらいの頃、私はとある企業でお仕事をしていました。経理の一社員として入社したのですが、上司が辞めていったり等いろいろあって、財務と経営企画室の責任者も兼務する状態に。部下となる方も数人いました。

当時、会社は上場を目指していたので、社内監査業務が定期的にありました。営業所が全国にあったので、二か月に１回くらいの頻度で、部下の女性と一緒に飛行機に乗って地方の各営業所に監査に行ってました。出張と言えば聞こえは良いですが、出張する＝普段の仕事が出来ない＝出張の３日前くらいからは徹夜で仕事をする、そんな仕事の仕方をしてました。

とある監査出張の時、JALの機内でこんな会話をしました
私「機内誌の浅田次郎のエッセイ、面白くてさー、毎回読んでるんだよね。今月のも面白いから暇だったら読んでみてよ」
部下「了解」
～１０分後経過～
部下「面白かった。」
私「喜んでもらえて私も嬉しい」

その後雑談をしていましたが、その時の事
私「俺さ、○○の音楽が好きでさ、今度ライブがあるから友達と行こうと思ってるんだよね」
部下「行ってきたら？」
私「でも、忙しくてさ」

ここで部下が突然態度を豹変！
部下「あのさ、あなたの仕事の仕方、部下として見ているけど、全然尊敬できないんだよね。量や種類が多いのはわかるけど、いちいち言い訳がましい発言ばかりしてるから、聞いててイライラしてくる。忙しいとか言わないでさ、「仕事にかまけて行っていない」とか言えないわけ？器が小さいよ。」
部下の女性は、機内誌に載っていた浅田次郎のエッセイの一部分を指さして

部下「こういうのを吸収して成長していこうと思わないんだったら、別に読まなくてもいいんじゃない？」
と私に言いました。確かに、その指さしているところには「仕事にかまけて」と書かれています。

それ以来、仕事において
①「忙しいから無理」を理由にしない。仕事をスケジュールで組み立てて「何日頃ならできる」という
②仕事＝趣味として考えて「やらされている」とは思わない。
③この気持ちを忘れないように、JALに搭乗したら、必ず浅田次郎のエッセイを読む
これを守るようにしています。

で、本日、「あの頃の自分の気持ちを思い出してみよう」ということで、そのエッセイ集を購入したわけであります。これから読もうかと思うのですが、お酒を飲んじゃったのでどうしようかと思ってます。え？言い訳がましい？　

まだ悪癖は治っていないようです。精進あるのみ