ライフ

2011年8月24日くっしー

こんにちは。
ご無沙汰しております。
東京事業所のくっしーです。
今日は夏期休暇・お盆の話題にはいっさい触れずに、
あえて昨日の夜の出来事を書いて参りたいと思います。
長編です。

昨日、自宅に到着し、スーツを脱いでさて一息つこうかという折の事でした。
背後で何やら「ブイーン。がさごそ。ブイーン。」という音が聞こえました。

私の部屋の網戸は一箇所小さな穴があいており、そこから虫でも入ったのかな、と思い振り返ると、
そこにはこれまで見た事もない不気味な昆虫が、部屋の壁にとまっていました。

「ひいっ」

思わず声にならない声を上げる私。

親指大の大きさに、黄金色に光る肢体。
容貌はカブトムシのメスのような、なんともハッキリしない姿をしています。

ノロノロと歩き、けたたましく羽音を立てて飛ぶ様は、
ご家庭でおなじみのアイツ(ゴキ〇リ)とは明らかに異なる特徴です。

彼はノロノロと壁伝いに歩き、玄関の蛍光灯のカゲに隠れてしまいました。
なんてこった。退治しようにもこれでは手が出せない!
私は冷静さを取り戻すために(?)、いったん外へ避難しました。

自宅から往復15分はかかる、それはそれは不便なコンビニエンスストアまでの道すがら、
彼を退治する方法、あるいは部屋から追い出す方法を思案しましたが、
有効な解決策は見つからず、2リットルのお茶を買い、自宅へ引き返しました。

自宅アパートへ到着。扉の向こうは伏魔殿か、人外魔境か……。

ドアを開け、クツを脱ぎながら手探りで電灯のスイッチを押す私———–

「アレ!!??電気がつかない!??なんで!!?」

あまりにも予想外の事態に動転する私。先ほどヤツが蛍光灯のカゲに隠れた際に、
スイッチではなくヒモを使って元から電源をおとした顛末でした。(説明が難しいですね)

事態を把握し、
「それなら居間の電気を点けるまでよっ」と鼻息荒く暗闇の玄関へ第一歩を踏み出したとき———–

「ピシピシッ」

と乾いた紙の破けるような音が。
「まさか」

居間の電気を点けると、床にはヤツが、先ほどまでの半分くらいのスピードでノロノロと歩いています。
踏みつぶしてしまわなくてよかった、と安堵したのも束の間、
ヤツはすぐに元気を取り戻し、羽を広げて飛び立ちました。そして天井にピタッととまります。

どうやら相当にタフな虫のようです。
寝ているときにポトッと落下してきたら非常に恐ろしい。

そこでパッとひらめき、私は床掃除用のクイックルワイパーを手に取りました。
クイックルワイパーの柄を天井に向かってクリクリと上手に操り、
ヤツをそこに乗せることに成功しました。

そして網戸の穴からそっと柄の先を差し込み、夜の闇へと逃がしてやりました。

写真を撮る余裕もないくらいテンパってしまいました。
すみません。
珍しい虫だと思うので、ご近所のだれかのペットだったのかも知れません。

くっしー

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2011年8月24日

こんにちは。
ご無沙汰しております。
東京事業所のくっしーです。
今日は夏期休暇・お盆の話題にはいっさい触れずに、
あえて昨日の夜の出来事を書いて参りたいと思います。
長編です。

昨日、自宅に到着し、スーツを脱いでさて一息つこうかという折の事でした。
背後で何やら「ブイーン。がさごそ。ブイーン。」という音が聞こえました。

私の部屋の網戸は一箇所小さな穴があいており、そこから虫でも入ったのかな、と思い振り返ると、
そこにはこれまで見た事もない不気味な昆虫が、部屋の壁にとまっていました。

「ひいっ」

思わず声にならない声を上げる私。

親指大の大きさに、黄金色に光る肢体。
容貌はカブトムシのメスのような、なんともハッキリしない姿をしています。

ノロノロと歩き、けたたましく羽音を立てて飛ぶ様は、
ご家庭でおなじみのアイツ(ゴキ〇リ)とは明らかに異なる特徴です。

彼はノロノロと壁伝いに歩き、玄関の蛍光灯のカゲに隠れてしまいました。
なんてこった。退治しようにもこれでは手が出せない!
私は冷静さを取り戻すために(?)、いったん外へ避難しました。

自宅から往復15分はかかる、それはそれは不便なコンビニエンスストアまでの道すがら、
彼を退治する方法、あるいは部屋から追い出す方法を思案しましたが、
有効な解決策は見つからず、2リットルのお茶を買い、自宅へ引き返しました。

自宅アパートへ到着。扉の向こうは伏魔殿か、人外魔境か……。

ドアを開け、クツを脱ぎながら手探りで電灯のスイッチを押す私———–

「アレ!!??電気がつかない!??なんで!!?」

あまりにも予想外の事態に動転する私。先ほどヤツが蛍光灯のカゲに隠れた際に、
スイッチではなくヒモを使って元から電源をおとした顛末でした。(説明が難しいですね)

事態を把握し、
「それなら居間の電気を点けるまでよっ」と鼻息荒く暗闇の玄関へ第一歩を踏み出したとき———–

「ピシピシッ」

と乾いた紙の破けるような音が。
「まさか」

居間の電気を点けると、床にはヤツが、先ほどまでの半分くらいのスピードでノロノロと歩いています。
踏みつぶしてしまわなくてよかった、と安堵したのも束の間、
ヤツはすぐに元気を取り戻し、羽を広げて飛び立ちました。そして天井にピタッととまります。

どうやら相当にタフな虫のようです。
寝ているときにポトッと落下してきたら非常に恐ろしい。

そこでパッとひらめき、私は床掃除用のクイックルワイパーを手に取りました。
クイックルワイパーの柄を天井に向かってクリクリと上手に操り、
ヤツをそこに乗せることに成功しました。

そして網戸の穴からそっと柄の先を差し込み、夜の闇へと逃がしてやりました。

写真を撮る余裕もないくらいテンパってしまいました。
すみません。
珍しい虫だと思うので、ご近所のだれかのペットだったのかも知れません。

くっしー