博多へいらっしゃい!
2019年1月20日|ブログ
さぁ、一年が始まったなぁと思っていたら、1月も早、下旬になっており、軽く焦っております
こんにちは。遠距離通勤者です
年始のご挨拶もある程度終わり、新年会のラッシュも終えて、少し落ち着いてきた状態です。
さて、弊社のグループ会社であるライトハウスが、来月に福岡にてセミナーを開催いたします。福岡と言っても富山県にある福岡駅近くではなく、博多駅降りてすぐのところが会場のようです。ご都合があいましたらご足労のほどよろしくお願いいたします。
2017年に開催した時もそうですが、今回の講師陣も元「学校法人の広報部門責任者」の方々ばかりです。当時の経験と現代の成功事例をミックスした面白い講演になると思います。
学校法人が外部の企業とやり取りする際のメリットは、他校情報がリアルタイムに入ることです。実際にこんなケースがありましたので例を出します。なお、わかりやすくダミーの西暦を入れて書きます
西暦2010年。A校、B校、C校は二年制の専門学校で競合しています。毎年、A校は国家試験合格率がB校よりも高い状態が続いていました。C校は広報などしなくてもすぐに集まるような名門校です。B校は値下げをすることにより入学者をなんとか確保している状態でした。B校は中退率も高く、合格率はあがりません
そこで2011年、B校は転換します。広報プロモーションはあまり変えませんでしたが、入学者の質にこだわりました。いわゆる「アドミッションポリシー」の変更です。中退しそうな人は入学させず、授業も補習体制の見直しを行いました。
2012年。B校の入学者は減りました。世間では「B校は入学者がさらに激減。いよいよ危ないのでは?」となります。A校は「これが好機!」ということでB校と比較し、優位であることをベースに広報をしました。C校はどこ吹く風。相変わらず定員を確保していました。
この年もA,B校共に前年踏襲のプロモーションを行いますが、B校は在校生の進級基準の見直しにより留年者が増えてきます。
2013年。国家試験合格率はA、B校共にほぼ同じになりました。A校はなんとなく危機感を感じますが、合格者数はA校の方が多かったので継続します。ホームページのリニューアルやオープンキャンパスの開催数増加で対処しました。A校への来校者は、一回当たりの参加者は減ったものの、来校総数は増えたので良しという判断をしました。B校は留年者がほぼいなくなりました。
2014年 国家試験の難易度が高かった年でした。A校とB校の合格率が逆転しました。B校に合格率を逆転され、A校は焦ります。合格者数はA校の方が多いものの、学費でもB校の方が有利です。この年からA校への高校生の来校者が減ってきました。驚くことに、B校は秋口に次年度募集が終わりました。A校は学費を下げて対応せざるを得なくなりました。B校はC校に追いつき、A校は2010年のB校よりも低い位置に落ちてしまいました。3年後、A校はこの学科を募集停止しました
この場合のポイントですが、B校は方針転換したときに、ポイントを「C校と同じレベルの卒業生を出す」というところに基準を置きました。A校は、B校に勝てれば良くて、C校には勝てないから諦める、という考えでした。B校としては、基準があるようでなかったわけです。
ターニングポイントは、2012年にB校の入学者が減った時の判断です。A校の広報は教授たちと疎遠な関係でしたので広報独自で募集を行う体制でした。
B校は広報の見直しのため、広報のトップに国家試験取得者が着任しました。また広報のメンバーにも卒業生を入れるなどして、「授業を知っている広報」をベースに教授陣と連携しながら改善していきました。教授からしても、教え子からのお願いだとなかなか断れないですよね。また、入学者減はあったものの、ディプロマポリシーの変更による進級基準の見直しにより留年者もそれなりに増えたので収入減はそれほどでもなかったようです。
C校は、B校と同じことを毎年実施していました。そうです。B校は改善のために、C校の真似をしていたのです。A校はB校を意識していましたが、B校はC校の情報を聞き、「お金のかからないところから順番に真似していく」ということから改善したのです。入学者を回復させるには、シラバスとアドミッションポリシーの見直し、それに連動した広報を行うことが必要です。それを順番に行っていきました。弊社は2010年の途中からC校に対して広告を通じてそのお手伝いをさせていただき、現在もお取引をしています。
業者から得られる情報は様々で「あそこは集まっている」「苦戦している」という矛盾した情報が錯そうします。正しい情報と正しい判断を相談できる、そういう業者か否かを見極めるためにも、ぜひセミナーにお越し下ればと存じます
皆様の来場をお待ちしております